「失礼します。先生方はいらっしゃいますか？」

職員室の入口で、先生たちを呼ぶ、礼儀正しい声が聞こえてきました。

「はいはい。どうしたのかな？」

そう言ってドアの方へ行ってみると、

3年生が、手のひらに、とても小さな、とてもすてきなプレゼントをのせて差し出しました。

「いつも、私たちのことを、見守ってくれて、ありがとうございます。」

松ぼっくりでつくった、かわいらしいクリスマスツリーの飾りを届けてくれたのでした。

かわいくラッピングしてあり、お手紙も添えられています。

植木鉢の部分は、ペットボトルのキャップでつくられているようです。

「どうもありがとう～。」

いっしょうけんめい作ってくれたようすを思い浮かべながら、子供たちの優しい心が嬉しくて、

受け取りながらうるうるしてしまいました。

先生たちにも、ちょッと早くサンタさんがきたみたいでした。