学校日記

第99回箱根駅伝

公開日
2023/01/04
更新日
2023/01/04

お知らせ

昨日、見事、駒沢大学の優勝で終えた第99回箱根駅伝、今年も大学生の頑張りの中に、数々のドラマがありました。
守小の皆さんも観ましたか。
そんな中でも、数多くの人に大きなインパクトを与えた選手の一人は、最後は失速し、区間3位でゴールとなりましたが、1区を走ったオープン参加の関東学生連合チーム、育英大4年生の新田颯選手ではないでしょうか。

そんな新田選手はインタビューで「レースの感想は」の質問に対し、「本当に最後ということで、悔いのないようにと思っていた。イメージしていたのは3パターン。最後で競い合うイメージと、ハイペースになったら抜くイメージ、そして自分が飛び出すイメージ。そのうちの1つがハマった」と答えています。
しっかりとイメージを持ち、大学生活最後の走りに臨んだ結果が、多くの人々の心を動かすことにつながったのだと思います。
また、「1区は自分の希望か」の質問に対し「はい、希望しました」、「箱根駅伝への憧れはいつから」の質問に対しては、「正直、憧れとかはまったくなくて。自分自身、陸上をしようと思って始めたわけではないので、陸上をしていくうちに箱根駅伝という目標を掲げるようになった。大学に入って、せっかくなら箱根駅伝を目指そうということで、1年目から少しずつ段階を踏みながらやってきた」と答えています。
しかし、そんな大舞台箱根駅伝の1区を経験して、「走ってみて特別な思いは」の質問に対し、「特別な思いが芽生え始めたのは、関東学生連合の主将を任されてから。自分自身、無名でやってきた。そういった選手でも箱根を走れると、いろいろな子たちに伝えられたらいいなと思って走った」と回答しています。
無名選手でも多くの人に感動を与えられることを証明してくれた新田選手、頑張る姿はやはり人の心を動かします。
そんな新田選手は、中学生の時はハンドボールをしていて、1年生の夏にハンドボールの体力づくりの一環で長距離をしようとしていた時に、ちょうど長距離の監督から声をかけてもらい、『朝練だけおいでよ』と言ってもらったことがきっかけとなり、高校から陸上部に入ったそうです。人生を変えるきっかけは、いつ、タイミングでやってくるのか不思議なものです。
高校駅伝では、そんなに目立った記憶はなく、3000メートル障害で出場したインターハイでは思うような走りができず、大舞台で結果を残すことが課題だったそうです。
そして、大学進学に関しては、他のところで経験を積むよりも強化指定部として最初から経験を積める育英大の方が自分の成長になるかなと思い進学、1万メートルのタイムを4分伸ばすことができたそうです。
「この後は陸上は続けない」との質問に対し、「はい。悔いはないです」と回答する新田選手、卒業後は、群馬トヨタで営業をしながら、休みの日は育英大のサポートをする予定、さらに、群馬トヨタは市民ランナーのマラソンに力を入れていて、そういったところのサポートや仕事を任させていて、そこをメインにやる予定だそうです。
最後に、「大学4年間を振り返ると」の質問に対し、「箱根駅伝は本当に雲のような存在だった。でも積み重ね、積み重ねてやっていくうちに、いつか目の前のものになって実際に今日、走ることができた。4年間充実した陸上生活だった。本当に人に恵まれていました。コーチや監督、チームのみんなに助けられた」と答えた新田選手。
日々の積み重ねこそが、大きな力となり、そうして努力を積み重ねている人には、きっと素敵な出会いが訪れると新田選手の見事な走りから、改めて強く感じた第99回箱根駅伝となりました。
きっと、こうした大学生の頑張りに、数々のドラマが続いていく箱根駅伝、来年第100回大会では、どんなドラマが待っているのか、今から楽しみであると同時に、そこに向けてすでに切磋琢磨している大学生の皆さんに心からエールを送りたいと思います。
守小の皆さん、毎日の小さな努力のつみ重ねが、歴史をつくっていくんですね・・・。