チームけやき台きらめきコラム〜秋の空
- 公開日
- 2021/09/08
- 更新日
- 2021/09/08
お知らせ
最近,空を見上げることが多くなりました。上空にとても綺麗な雲を見ることが多くなったからです。特に,この秋の雲はとても綺麗で特徴的です。
秋は,特に上層の雲ができることが多く,代表的な雲としては,最も上層にできる巻雲(すじ雲)や,巻積雲(いわし,うろこ雲),高積雲(ひつじ雲)などがあります。特にうろこ雲とひつじ雲は見分けが難しいですが,ひつじ雲は,うろこ雲よりも低いところにでき,雲のかたまりもやや大きめです。
これらの雲は,夏のように水蒸気量が多くて,強い日差しによる上昇気流ができやすいときにできる,もくもくとした積雲とは違い,秋になって空気中の水蒸気量が減り,上昇気流が弱くなった際にできる雲です。発生のメカニズムは,ベナール対流という対流現象が原因です。この対流は,例を挙げるとすると,おみそ汁をじっと眺めていると模様ができる現象と同じです。
また,「天高く,馬肥ゆる秋」という言葉に表されているように,秋は空が高く感じます。秋は空気中の水蒸気量が少なく,透明度が増すことによって,上空高くに存在する雲が見えやすくなるからだそうです。
外出の機会も減ってしまう今日この頃ですが,外に出てゆったりした気持ちで空を見上げることは,リフレッシュに繋がると思います。秋の空を堪能したいものです。