学校日記

【つぶやく・ろうち】百人一首

公開日
2023/05/27
更新日
2023/05/27

お知らせ

5月27日は百人一首の日だそうです。
1235年5月27日、藤原定家によって編纂された『小倉百人一首』が完成したことを記念して制定された記念日だそうです。
そこで、百人一首について調べてみました。
小倉百人一首は、藤原定家が有力歌人100人を選び、各歌人から1首を選定した歌集で、鎌倉時代前期に成立しましたが、庶民にまで親しまれるようになったのは、「歌かるた」として用いられるようになった江戸時代になってからだそうです。
明治時代にはお正月遊びとしても定着し、「競技かるた」としてルールも統一されたそうです。

そんな小倉百人一首から、以下に、有名な歌を紹介したいと思います。

・「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」
在原業平が詠んだ歌で、「競技かるた」を題材にした漫画『ちはやふる』のタイトルの元となった歌で、「不思議なことが当たり前に起きた神々の時代であっても、紅葉で色鮮やかに染まった竜田川(現在の奈良県を流れる紅葉の名所)ほど不思議で美しいことは起きなかったに違いない」という意味だそうです。

・「田子の浦にうちいでて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ」
山部赤人が詠んだ歌で、「田子の浦(現在の静岡県の海岸)に出てみると、白い布をかぶったように富士山の山頂に雪が降り積もっている」という意味だそうです。

・「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」
世界三大美女と称される小野小町が詠んだ歌で、直接的な意味は「春の長雨が降っている間に、むなしくも桜の花が色あせていった」だが、「いろいろと物思いに沈んでいる間に時は経ち、自分の美貌も衰えてしまった」という二重の意味が含まれているそうです。

改めて日本語の奥深さと美しさに触れることができた「百人一首の日」となりました。