12月4日
- 公開日
- 2022/12/04
- 更新日
- 2022/12/04
お知らせ
遥か300万年光年の彼方から、未知なる地球へ・・・
彼は、独りぼっちで恐怖におののいていた
1982年公開、スティーブン・スピルバーグ監督の大ヒットSFファンタジー『E.T.』のポスターの言葉です。
1982年12月4日、『E.T.』が日本公開されたことを記念して、12月4日は“E.T.の日”と制定されたそうです。
そんな『E.T.』の監督、スティーブン・スピルバーグ監督と言えば、誰もが知っている映画界の巨匠だと思います。
そのジャンルは『ジョーズ』『ジュラシック・パーク』などのパニック映画、『インディ・ジョーンズ』のアドベンチャー、『A.I.』『レディ・プレーヤー』など多くのSF映画と幅広く、壮大なストーリーで見るものを常に驚かせてくれます。
その中でも『E.T.』は、スティーブン・スピルバーグ監督の代表作のひとつと言える作品ではないでしょうか。
当時を知る方は、宇宙人とはどんな姿なのか?興味を持って観たのではないでしょうか。
そこで登場したE.T.、しわしわの体に三角形の顔、ギョロっとした目で、上向きの鼻は穴が丸見え・・・E.T.の姿に多少なりともショックを受けた子供たちは多かったはずです。
しかし、物語が進むにつれ、E.T.が可愛らしく見えてくるから不思議です。
ママに見つかりそうになり、ぬいぐるみの中に紛れ込み、息を止め固まっている姿。ビールで酔っぱらい、ふらふらになる姿。
登場人物であるエリオットとの背比べでは、首を伸ばし負けず嫌いを発揮。
お風呂の水に沈みこみ、上がってこないE.T.を心配するエリオットに、鼻から泡を吹き出しからかいます。
E.T.のお茶目な性格が垣間見えるシーンに心がほっこりとさせられました。
そんなE.T.と友情を育む人間の男の子、エリオット、彼もまた好奇心旺盛な心の優しい少年。
エリオットの両親は離婚していて、E.T.の存在を信じてくれないママに、エリオットは思わず「パパなら信じてくれるのに」と言ってしまいます。
その言葉に傷つくママ、そんなママを見てエリオットもまた、傷つきます。
自分もパパがいなくて寂しいのに、ママを思って我慢をしています。
そんな中、エリオットは、E.T.が宇宙に帰る時、一緒に行こうと誘われます。
エリオットは、大好きなE.T.と一緒にいたいにも関わらず、地球に、家族の元に残ることを選択します。
同じスティーブン・スピルバーグ監督の、1997年公開映画『未知との遭遇』では、主人公ロイは、最後UFOに乗り地球を離れます。家族を置いて行ってしまうのですが・・・。
「イタイ」と心を指し、「イツモココニイルヨ」と頭を指す、E.T.とのお別れのシーンは何度見ても切ないシーン。
離れていても心が通じ合っていれば寂しくない、それは、E.T.も人間でも同じなのでは。
大切な家族や友達、と離れ離れになってしまっても、心が通じていれば大丈夫。
「いつでもあなたの側にいるよ。またいつか会える時まで・・・。」
そんなことを語りかけてくれる12月4日“E.T.の日”でした。