学校日記

チーム守中コラム〜鈍感力

公開日
2023/09/26
更新日
2023/09/26

お知らせ

 人は誰しも常に幾つかのストレスや緊張を抱えているものです。自分の人生を振り返ってみても、「ストレスとの戦い」だったなぁと、半ば懐かしい気持ちを感じながら思い出してしまいました。「喉元過ぎれば」ではないですが、ある意味、「人生におけるネタ」がたくさんあるなぁと、ポジティブ思考が広がってしまっています。

 「ポジティブ思考」は、この複雑な社会を生きていく上で大切ですが、「鈍感力」も大切だと私は思っています。両者は似たような意味合いがありますが、違いとしては、前者は「前向きに考える」ことで、後者は「上手く受け流す」ことなのではと思っています。

 この「鈍感力」は、作家の渡辺淳一さんのエッセイで、ベストセラーになりました。また、メンタルヘルスの世界では、様々な方が提唱しているので、解釈は様々なのではと思います。渡辺淳一さんは著書の中で、「大きな事を成し遂げるには、日々の小さなことに心煩わせることのない、おおらかさが必要である」ということを述べています。メンタルヘルス関係の方は、「ストレスやダメージに関する情報を、溜めずに上手く受け流す力」としています。

 私はこの「鈍感力」に関しては、「感じる」ことと、「それからくるストレスに対する反応」を自分の中ではっきりと分けることが大切だと常々考えています。鈍感力だから、少々のことを感じないように、とするよりも、小さなことでも感じる感覚は研ぎ澄ませたまま、感じたことにストレスを感じない姿勢・振る舞いが大切だと思います。このような考えに至るのも、自分が短気で小さなことを気にしてしまう性格だと自認しているからです。感性はそのままにし、それによって生じるストレスをしなやかに回避できることが理想だと考えています。感性が鈍ってしまうと、人生楽しくないと思います。

 ストレスや緊張、ダメージは、ないに越したことはありませんが、どんな人でも一日複数回は感じるもの。それに対する向き合い方は、生涯学習なのではと、哲学思考になってしまいました。