学校日記

チーム守中コラム〜言葉

公開日
2023/09/05
更新日
2023/09/05

お知らせ

 今朝、各教室の様子を見に回る際、階段を上がっている時に、「ステップ」という言葉が思い浮かびました。程なく、守谷中に学年主任、教務主任として勤務していた内田有一先生の言葉が浮かびました。

 内田先生は、教頭職を経て、現在は上野学園大学短期大学部教授として活躍しています。内田先生は音楽科の担当でしたが、教育全般に造詣が深く、教務主任の時に、中学校入学後にストレスを生徒が溜めてしまう、いわゆる「中一ギャップ」を、「ギャップではなく、向上を目指したステップ、中一ステップとして、学校が教育活動を展開して行ければいい。」と唱えていました。さすが内田先生!とその言葉を聞いた時に感心しました。

 言葉は、その使われ方から、イメージがついているということが多いので、よりいいイメージの言葉に置き換えると、人への伝わり方も変わります。ただ、ギャップ=ステップではなく、小学校から中学校への飛躍と考えて、中一ギャップということを払拭する目的があったと思います。調べてみると、ギャップは、「すきま、間隙、大きなズレ、斜面の凸凹 等」の意味があり、ステップは、「歩調、足取り、昇降口の踏み台、進行上の段階、足の踏み出し 等」の意味があります。多少違う意味なので、置き換えるということではないかも知れませんが、とてもセンスのある使い方だと思います。

 ちなみに、階段を上がっているときに「ステップ」と連想したので、階段の英訳を調べてみました、すると、「Stairs、Steps、Staircase、Stairway」とたくさんの表現があり、英語圏では、手すりの有無や道に繋がっている、等の状況に応じて使い分けていると知り、感慨深くなりました。