チーム守中コラム〜名前
- 公開日
- 2023/03/06
- 更新日
- 2023/03/06
お知らせ
随分前のコラムで、昆虫の蛾と蝶の違いは人の見た目で決められているというお話を書きました。振り返ってみると、主な区別の観点は、
○とまった時に羽を開いたままが蛾、閉じるのが蝶。
○胴体の太いのが蛾、スリムなのが蝶。
○触角が太いブラシ状なのが蛾、棒状のが蝶。
○夜行性なのが蛾、昼間活動するのが蝶。
等が挙げられます。見た目で名前を分けられてしまっている蛾と蝶にとってはいい迷惑かもしれません。生物の名前に注目してみると、面白いエピソードがたくさんあり、とても興味深いです。今回は、その幾つかを紹介します。
○サンショウウオ・・・ウオと言っても魚ではありません。魚のように水中を動く、両生類です。オオサンショウウオは国の特別天然記念物です。サンショウと付いたのは、体から山椒のにおいのする粘液を出すことから付けられたという説がありますが、実際は山椒のにおいとはほど遠い白い粘液だそうです。
○コバンザメ・・・大型の魚にくっついて、お食事のおこぼれをいただくお魚。サメとありますが、サメとは関係のないスズキという魚の仲間です。見た目はちょっとサメには似ていますが。
○タラバガニ・・・おいしいカニの代名詞とも言える生物ですが、実はカニの仲間ではなく、ヤドカリの仲間です。脚の数を見ると、確かに脚は4対。ズワイガニは5対です。
生物の名前には面白いものがたくさんあります。日本の海岸に生息している「スベスベマンジュウガ二」。その名のとおり、スベスベしたおまんじゅうのような甲羅をもっている小型のカニです。見た目は可愛らしいですが、毒があるので食べられません。結構強い毒なので要注意です。