チーム守中コラム〜ばあちゃんの話
- 公開日
- 2022/12/23
- 更新日
- 2022/12/23
お知らせ
祖母から教わった話はたくさんあります。「こんにゃくは体の中の砂を出すはたらきがあるから食べなさい。」、「ほうれん草をたくさん食べなさい。血が濃くなるから。」…食べ物にまつわる話は結構多く、ご飯粒から食事のマナーまで、たくさんの話を教わりました。概ねばあちゃんの話を信じ、実践してきたのですが、今、思い返すと、ただ一つ、信じがたい話がありました。それを紹介します。
「冬の朝、けんちん汁を食べたら、体が温まり、川にも入れる。」…凄い話だと、子供心に聞いていました。ばあちゃんの話を思い出してみると、こんな話です。ばあちゃんが子どもの頃、冬の寒い日に学校に向かったら、橋が壊れていた。何人かの子どもは、意を決して川を歩いて渡った。渡れた子は、みんな朝にけんちん汁をたくさん食べていたから、体が温まっていて冷たく感じなくて平気だった。というなんとも凄い話です。川を歩いて渡るという、少々危ない設定も含まれていて、いまだに思い出すと笑ってしまいます。さすがにそれはないのでは、と振り返るのですが、当時は信じていたのかも知れません。おそらく、温かい汁物は体にいいからちゃんと食べなさい、という教えだったと思います。ちなみに実家のけんちん汁は、豚肉がたくさん入っていて、ほぼ豚汁でした。
今も時折、汁物を食べて足先があったかくなった時に、祖母を思い出します。