チーム守中コラム〜植物のなかま分け
- 公開日
- 2022/09/26
- 更新日
- 2022/09/26
お知らせ
中学校1年生が入学後すぐに理科の授業で学習する植物。植物の「なかま分け」についてのお話です。このような「なかま分け」という表現をしているのは,「学校内の植物を見付けて分類してみよう」という,「分類」という間違った表現にならないようにするためです。教科書に載っている牧野富太郎さんという人物は,なんと小学校中退という学歴でありながら,努力を重ね,「日本の植物学の父」と言われるようになりました。彼は,未知の植物を,特徴などから分類していったのです。
私たちが,学校内の植物を見付けて,なんて名前の植物だろうと調べるのは,分類ではなく,既に分類されている植物の中の,どの植物であるかを確認する,「同定」と言われる作業になります。なので,教科書のなかま分けとは,同定作業と言うことになります。それぞれの分野で,意味をもった言葉の取り扱いは注意すべきものが多くあります。例えば,社会科で学習する「消費者」と,理科で学習する「消費者」は意味が全く違います。3年生で学習しますが,理科で学習する「消費者」とは,生物を捕食する生物,いわゆる動物のことです。