学校日記

チーム守中コラム〜テスト

公開日
2022/09/07
更新日
2022/09/07

お知らせ

先週の金曜日,本校は前期期末テストを実施しました。今週は、各教科でテストの確認を行っています。私は、「テスト」という言葉をイメージすると,とても複雑な思いが脳裏をよぎります。

 幼き頃から,テストに関しては,とても緊張し憂鬱になっていました。同時に,思った点数が取れると達成感で一杯になりました。私にとってのテストは,負担であり,脅威であり,そして希望でもありました。

 私が理科の教員になったのも,小学校6年生の時に,2枚同時に行った理科のテストで,たまたま二つとも満点を取ることができたことと,中学・高校の理科の先生がとても面白く,テストも難関大学の入試問題を取り入れたりと,私の知的好奇心をかき立てるものだったのが,大きく影響しているような気がします。

 テストに関してのエピソードはたくさんありますが,やはり大学入試の思い出が印象深いです。まずは現役時代の共通一次試験。マークシートと安易に構え,テストに臨んだものの,撃沈で浪人が決定しました。部活(柔道)をやり過ぎていたせいだと,責任転嫁したりもしました。また,浪人時代のとある私立大学入試の前々日,緊張し過ぎたせいか,お腹を壊して脱水症状で救急搬送されたこともありました。

 ラッキーな経験もあります。「入試は何が起こるか分からない。最後まで粘れ」と,予備校のある先生が言っていました。とある私立大学の入試で,数日前に取り組んだ英語長文の問題が,ほとんど同じ箇所出題されていました。その予備校の先生は,「私の友達は入試に行く電車内で読んだ問題がそのまま出題されて,全然勉強してなかった奴だが合格したんだ。」と鼻息を荒くして語っていましたが,それに近い体験だと喜んでいました。そんな私よりも,もっと凄い人が私の友達にいて,彼はまさに電車内での直前の学習内容がズバリ当たり,予備校にも顔を出さなかった遊び人だったのに,見事大学生になりました。

 いろいろな経験をしましたが,結論としては,「備えあれば憂いなし」,「努力に勝る天才は無し」と言ったところでしょうか。やはり,実力はコツコツと学習を積み重ねた結果,付くもの。中学の頃から「一夜漬け」の天才と言われていた私が,身をもって感じたことです。「一夜漬け」=短期記憶と言われますが,経験上,私もそう思います。生徒の皆さんは,毎日コツコツ努力を重ね,実力を身に付けてほしいと思います。