チーム守中コラム〜水
- 公開日
- 2022/06/22
- 更新日
- 2022/06/22
お知らせ
今年の夏も猛暑が予想されています。暑さの危険度を表す「熱中症警戒アラート」。命に関わる暑さが予想される時に発令されます。昨年度も何度か茨城県に発令されています。人は,暑いと当然涼みたくなり,「水」を求めます。涼しい風がふく川辺とか,木々の木漏れ日がきれいな湖畔などで,水遊びをしたくなるのも納得してしまいます。しかしながら,ついつい忘れてしまいがちなのが,「水」の怖さです。
水の存在は,この地球に生物をもたらしました。生物は,水がないと生きていけません。この「水」,気持ちいい〜と,安易に考えていると,大きな事故に繋がってしまいます。毎年,全国各地で水の事故が発生しています。川遊びをしていた人が溺れて命を落とすという悲しい事故が起こっています。本当に悲しい事です。しかしながら,報道を見て,「私なら大丈夫,泳げるから!」と過信している人も多いのではないでしょうか。この過信が,とても恐いのです。
事故に遭いたいと思っている人はいません。いわゆる,「想定外」の事が起こるのです。鼻から水が入ると,耳に繋がっている耳管にも水が入り,その水が管の中で栓のようになり,その栓が動くことで中耳から内耳を圧迫したり,陰圧でのうっ血を起こし,三半規管や内耳のうずまき管を傷付けてしまいます。体の平衡や回転などの状態を感知するそれらが痛むと,人はパニック状態となり,上下が分からず,立てる場所でも溺れてしまうことがあります。また,水の冷たさで,手足の筋肉がけいれんして動かなくなることも多いのです。
水の怖さは,川や池だけではなく,大雨なども非常に危険です。水の恩恵を受けている我々人間は,常に水についてしっかり考える必要があると思います。