チーム守中コラム〜気持ち
- 公開日
- 2022/05/10
- 更新日
- 2022/05/10
お知らせ
時折,自分に対して,果たして自分の気持ちに向かい合っているかと問い質してみたりします。歳を重ね,経験を積んだ今は,何事にもポジィティブにいいことばかりを考えようとする楽観主義や,何事にも忍耐が必要だという根性論などとは少し自分の気持ちは違うかなぁと考えたりします。それも,やはり自分の短気な一面を修復しようとする意図が絡まってそう考えてしまうような気がしています。
今,自分の気持ち,メンタルに対して思うことや望むことは,「敏感且つ冷静であれ」です。嫌なことは人生たくさんあります。その嫌なことを感じない,あるいは意図的に感じなくなるということは,少し違うのではないかと感じています。違和感や嫌な思いを敏感に感じ,それを受けて冷静に行動する,それが理想だと感じています。
この考えには,二つのキーワードが関係しています。一つは,「捨て目」という言葉。この言葉は,骨董の世界で使われ,経験に基づく直感,ちょっとした目配りや第一勘でモノの価値や本質を見抜く力のことを指します。捨て目=見て見ぬふりではなく,より敏感にという意味の言葉。私は,ドラマ「古畑任三郎」でこの言葉に出会いました。この言葉が,私のイメージした,敏感さを表している言葉だと感じました。
もう一つが「鈍感力」。これは,言葉どおりに鈍感になるということではなく,渡辺淳一氏の書物,『鈍感力』にもあるように,嫌なこと,辛いことを切り替えたり,思い悩まず次のステップを見据えたりする力です。そうは言っても人間は弱いもの。くよくよしたり,引きずったりしてしまいます。ですから,定期的に,自分の気持ちと向き合い,じっくりと考え,感じることが大切だと思います。
この4月から5月は,慌ただしさで,自分と向き合う時間をついつい取らずに日々を過ごしてしまいがちです。少しの時間でも,ゆったりと考えることができる時間をキープしたいものです。